I am a Superhero⓪
彼女はヴィオラ・ワイルドベリー。
ただのオネエと思うなかれ、実は彼女は元宇宙海賊のキャプテンだ!
キャプテンをやっていた頃は荒くれ者どもを纏める荒くれ中の荒くれとしてリーダーを務めていたが、ムリして自分の姿を偽っていることに嫌気が刺してワイルドベリー宇宙海賊団を飛び出してきた猛者である。
はした金を握りしめて逃避行でやって来た地球。身分証もない。知人もいない。保証人?なにそれおいしいの?
ということで勝手に空き地、ヴァキュアス・グリーンをヒャッハーと勢いよく占拠。
宇宙海賊だった性はそう簡単には消えない。
しかし、空き地にポツンとずっと昔に建てられたであろう掘っ立て小屋の年季の入りように、ヴィオラ姐さんはお気に召さない様子。
「ナニコレ、やだーアタシこの中に入りたくないわぁ」
とりあえず簡易ベッドを置いたものの、カビとホコリ臭そうな室内に姐さんの表情も不満げだ。
リフォームをしてみたが、中途半端なところで資金が尽きたため外壁はやっぱりトタンのまんまである。
残った所持金は11シムオリオンのみ。
これじゃあ屋台で一品買っただけで詰む…!ということで仕事を思案するヴィオラ姐さん。
「やっぱり女優は一度目指してみるものよね」
と、鏡の前で演技の練習をしてみたり…
「テイラー・スウィフトみたいなシンガーソングライターとかも憧れちゃうわ」
と、夢を膨らませてみたり…
「ダンサーもアリね」
そのダンサーはRがかかるのでダメです。
就職先の候補が絞りきれなかったので、ひとまずキャリアの件は置いておくとして「そういえば隣のお家に可愛い子が住んでたのがチラっと見えたわ」と少なからぬ下心と一緒にヴィオラ姐さんは隣人の家へ突撃した。
「Hi!アタシ隣の空き地に住むことにしたヴィオラよ。ヨロシクね!」
「あそこに住もうとするなんて(色んな意味で)ユニークな人なんだね。僕はネッド。よろしく」
「(今までの筋肉バカどもと違ってこういうひ弱そうなタイプって、ものスんゴく新鮮だし何よりこのちょっと斜に構えた感じ、嫌いじゃないわ)」
ロックオンされたネッドはどうなるのか!
スーパーヒーローの話はどうなった!?
次回へ続く!!