Stranger Ville編⑫
材料を揃えてすぐさま研究所の地下に戻ってきたヴァルファーは試作ワクチンの制作に取り掛かる。
“ヴァルファーは試作ワクチンを完成させました!胞子の支配下にあるシムに試して、完全なワクチンを作る方法を見つけましょう。”
試作ワクチン:科学分析装置で感染対策ワクチンを作るには、まず試作ワクチンで3回テストを行う必要があります。
ちなみにこのワクチン、自分で飲めるけど効果も何もなく身内に使うことができなかった。
試作ワクチン片手に被験者を見つけると真夜中の町を走って近づくシニア。その様は、まるでなまはげのよう。
ワルい子はいねがー!
1人目。あぁ、…ぶっかけるタイプなのね。
なんだか楽しそうなヴァルファー。悪人とかの特質ではないんだけど…おかしいな。
“ワクチンは反応らしきものを示しましたが、感染を完全に駆逐するには至りませんでした。胞子の支配下にあるシムでさらにテストを続けて反応を調べましょう。
え、まだ?
…しまった、3人てことは3つ必要か。
ということで急いで作り直しに行く。手間取らせてすまんヴァルファー。
試作ワクチンを2つ追加。
2人目。
…ヴァルファー、あなた感染してないんですよね?
3人目。
“成功です!ワクチンが感染の駆逐に成功しました。秘密研究所に戻って、化学分析装置で感染対策ワクチンを作りましょう。”
やっと3人の実験が終わって研究所に戻った頃には体力が真っ赤になっていた。
陽が出る前に何とかせねば、と老体にむち打つ。
感染対策ワクチンはリーグが感染調査データの時に使っていた地下1階にあるラボのコンピューターで作れた。
“ヴァルファーは感染対策ワクチンを完成させました!他のシムに使って、マザープラントと戦うための仲間を集めましょう。”
やっと完成したぞ!
ワクチンを作り終わる頃には朝になってて7:00から出勤時間になっていたが、それどころじゃねえ!と今日は自宅勤務にした。
家に帰るとシドゥリが朝のニュースを観ていてクリックすると【感染対策ワクチンを投与する】が出た。
やっと投与ができる…。でも感染しているにも関わらず「シはイか」状態にもならずによく無傷でいてくれた。
「よし、これを…」
「あ?何だそれ?」
「ぅおりゃ!」
「ぶえッ!ッッ目が!!」
「ッア゛ー!まっず!クソ何なんだよマジで!!」
シドゥリ迫真の顔
「ったくふざけんなよジジイ。やりようってモンを考えろよ。」
ワクチンを使えたのでこれで良いはずだ。
とりあえずは事故死が防げそうで良かった。
“シドゥリはワクチンを投与されて一時的に感染から守られています。マザープラントと戦う仲間に誘いましょう。”
…一時的?
インフルエンザワクチンかよ。日本脳炎とかはしか予防注射を見習え。